気持ちの先にあるもの
なんで覚えて無いんだろう・・・

なんでこんな辛い思いしなきゃあかんの・・・

きっと何を言おうと思い出してくれない・・・


私は春樹君にとって
ただの友達・・・?


じゃあ何にこんなに
ワクワクしてドキドキして必死になってたの・・


分からない・・・

何がなんだか・・・


「雪江ちゃん?なんで泣いてるん・・?」


春樹君がびっくりして私を見る。

あれっ?
いつの間にか泣いてた。。

笑わなきゃ・・・

春樹君は・・悪くない。


「ごめんごめん何でもないで・・・!」

必死に涙を拭き取る。

いつの間にか落としたのだろうか、春樹君が手紙を拾って見ている。

「あっ!!読んだらあかん・・・!」



「・・・・・・これ僕の字やん・・・なんで?書いてないで、知らんでなんでや!!・・・うっ!」


動揺しながら読んでいた春樹君が急に頭を抱えて苦しみ出した。。

なにっ!!?

「い・・た・・・い・・頭が・・・」

大変!先生呼ばな・・・

急いで入り口に行こうとしたときにドアが開いた。
< 103 / 136 >

この作品をシェア

pagetop