気持ちの先にあるもの
「おぃーす春樹ぃ!!達也様がお見舞いきたったでぇ!」

「こんにちはぁ!」

達也君と理恵がニコニコして入って来た。

が、すぐに春樹君の苦しむ姿と私の焦った泣き顔を見て表情が変わった。

「雪江ちゃんどしたんや?春樹苦しそうやん!!先生は?」

「・・・まだ」

混乱してて言葉が出ない。必死で首を横に降る。

「私呼んでくるから!雪江落ち着きや!」

理恵が急いで通路に出ていった。

「春樹?春樹大丈夫か?」

達也君が必死で春樹君に声をかけている。

「うぅ・・・割れ・・そうや・・・」

「もうすぐ先生来るから!頑張れ。」


私はその光景をただ泣きながら見ている事しかできなかった。。

何にもしてあげられない

私は無力すぎる・・・

達也君たちが来てくれなかったら・・・

春樹君ごめんなさい・・


バタンッ!

振り返ると先生とお母さんを連れた理恵が戻って来た。

すぐ春樹君の横に行き調べ始めた、
後からすぐ看護婦さんも来て指示を受けている。


私はたまらず通路に出た。
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