気持ちの先にあるもの
中に入ると春樹君は落ち着いて眠っていた。

点滴が右手についてる。。

ごめんね・・・

でもわがままやって分かってても、やっぱり私の事思い出してほしい。。

事故して助かってそれだけでうれしかったけど

好きって気持ちが止められないよ・・・

今の春樹君にとっては友達でも、
私は春樹君にとっての彼女になりたいよ・・・


だからわがままで

ごめんなさい。。



「鎮痛剤と安定剤の入った点滴をしましたので、とりあえずは大丈夫でしょう」

先生がようやくこちらを向きホッとした様子で説明してくれた。

「ありがとうございます!よかった・・」

頭を下げながらお母さんが何回もお礼を繰り返している。

私たちも先生の説明を聞いてようやく緊張が解けた。

「しかし、急にどうしたんでしょう。何かありましたか?」

先生が私たちを見ながら聞いてきた。


私は正直に2人の時にあったことを先生に説明した。
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