気持ちの先にあるもの
「おぉ。いろいろあってんけど今は駅前におるで。どうしたんや?」

「そうか!まぁええわ。聞きたいこと山ほどあるから夜にお前ん家行くわ。じゃな」

プツッ・・・

なんやねん・・・
勝手に用件言うて切るなや。。

聞きたい事ってなんや?

雪江にしろ達也にしろ
だんだん腹が立ってきた。

僕が何した言うねん!!

もうええわ・・・帰ろ。


雨の中、僕はチャリをこぎ家に戻った。


「ただいま・・・」

玄関に入る、足元がすぐ水溜まりになる。

「春樹、あんたビショビショやん!傘持って行ってなかったん?」

おかんが僕を見ると慌ててバスタオルを持ってくる。

「いきなりやったからな・・・」

タオルで髪の毛をふきながらぼやく。

「とりあえずそこで全部脱ぎ!!」

「ここ!?」

いちおう思春期なんですけど・・・・

「早く!!!!!」

「はい!」

怒鳴り声に負けて急いで脱ぐ。
さすがにパンツは自分の部屋で脱いだが・・・
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