気持ちの先にあるもの
あかん・・・

分かってるんや。。

春樹が記憶無いのも・・

そのせいで雪江ちゃんに対して無責任な発言が出るのも・・・


でも雪江ちゃんの泣き顔見てどうしようもなく腹立ってきてん。。

春樹は今自分がなんかおかしいって気付き始めているだろう、

だって雪江ちゃんとの記憶だけないんだから。


言いたい・・・

今この場でお前は雪江ちゃんとの記憶だけ飛んでるんや!
ほんまは好きで好きでたまらんかってんで!って。。

分かってる・・・

1年間耐えてきた。
みんな耐えてきた。

伝えるのは簡単だ、
でも俺らが伝えたら
春樹は壊れてしまうかも知れない。。


自分で思い出してくれ!

そのための進路修正なら
俺がいつでもしたるから


春樹を掴んだ手がまだ熱い・・・


「それは俺には・・・・分からん。。でも、雪江ちゃんが傷ついたんは確かや。明日謝れよ!掴んで悪かった・・・じゃな!」

春樹をおいて歩き出す。

胸が苦しくてこれ以上ここに居れそうにない・・・


すまん春樹・・・
< 119 / 136 >

この作品をシェア

pagetop