気持ちの先にあるもの
昨日の今日で達也に電話するのも気が引けて、とりあえず会ってからにすることにした。

さっきの男の事も気になるが、とりあえず雪江に会って謝らないと・・・

どんな顔したらええんかな

きっと怒ってるんやろな


いろいろ考えながら雪江の教室に向かう。

・・・・いた!

キョロキョロと教室を見渡すと黒板を消している雪江を見つけた。

なんかドキドキしている。昨日はごめんと言うだけなのに緊張でガチガチになってしまう。


「雪江・・・・!」

何とか雪江を呼ぶ。
雪江はその声に気付き僕に気がつく。

「あっ・・・!おはよ!」

近寄ってくる顔には
・・・・あれっ?
笑顔・・・・!

怒ってると思ったのに、
なんか拍子抜けしてしまう。

「どしたん?今日は早いね!」

普通の会話やん!!

逆に謝りにくい・・・

「そ、そうか?ちょっと早く来過ぎてん!」

「そっか!てかな、昨日はごめんな!なんか泣いちゃって」

先に謝られてしまった・・

僕が悪いのに・・・
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