気持ちの先にあるもの
雪江は今度はいつも以上の笑顔になっていた。

「ほんまにぃ??むっちゃうれしいんやけど!どうしよっかなぁ・・・じゃあ沖縄ぁ!」


・・・・?
いきなり元気になったらそれですか!!
無理に決まってるやん!

「あのぉ・・雪江さん?」

「アハハ!じゃあ超高級レストラン!」

完全に遊ばれてる・・・

財布を確認する。
1700円・・・
ファミレスもきつい・・

僕の行動を見ていて雪江が大笑いしている。


「お腹痛いでぇ春樹君・・アハハ!無理なん分かってるよ!でもありがと!」

ニッコリと笑っている。

やっぱ雪江には笑っててほしいな!

このアホみたいなやり取りをしていると落ち着く。


「調子乗りすぎ!どっかないんかぁ?・・・そうや!花火大会いこか、淀屋橋の!」


我ながらナイスアイデアやな!
自画自賛していると、
雪江が下を向いている。


次はなんや・・・・?


「どしてん・・・?」
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