気持ちの先にあるもの
過去 〜初恋〜
まだ熱い・・・

顔のほてりがまだ冷めきってないのが頬を触ってわかる。

僕たちはマクドを出てゲーセンに向けて歩き出していた、ゲーセンまではそんなに遠くないとプルプルが言っている。

「理恵ちゃんはよーそのゲーセン行くん?」

「最近までテストやったから久しぶりやねん私らも」

二人は僕が真っ赤っかになっている間に何だか仲良くなっていた。
さきほどの達也の会話は自己紹介だったらしく、
女の子たちも僕の名前を知っていた。


・・・もちろんこの雪江という子も・・・

達也とプルプルは話しながらどんどん歩いていく、
僕たちをほったらかしにして。

向こうは盛り上がっているのに、僕は彼女の顔すらまともに見れずに無言で歩いている・・・情けない。。

「理恵たち歩くん早過ぎやねぇ!春樹くんさっき真っ赤っかやったけど今は大丈夫?」

この雰囲気に耐えられなかったのか、
気を使ってくれたのかはわからないが、雪江の方から話し掛けてくれた。


・・・・名前で呼ばれてしまった。
僕はまた少し顔が熱くなってきた。
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