気持ちの先にあるもの
雪江がキョトンとした目で僕を見ている。

何かまずいこと言うたか?やばいやばいやばい・・
また熱くなってきた。。

「えっ!!達也くんもなん!?じゃあいきなり両想いやん。すごいすごい!
てか、彼氏おったらこーやってゲーセンなんか行ってないよ!」

今までキョトンとしていた雪江の目が一瞬にして、
キラキラと輝いていた。


友達の事でここまで喜べるってこの子ほんまええ子やなぁ!

てか・・・彼氏おらんって分かってホッとしてる僕がいる・・・・

なんでや・・?

なんや、この安堵感は?

まさかこの子に彼氏おらんくて良かったとか思ってるんか・・・!

今までそんなん思ったことないやんけ・・・

あかん・・また熱くなってきた。


自分と格闘している僕を見ておかしいと思ったのだろう、雪江がたまらず話しかけてきた。

「どしたん?また真っ赤なってきたで!大丈夫?」

「・・・ん?だ、大丈夫大丈夫!!それにしても出会って初日から両想いってす、すごいなぁ!」

何とかごまかしつつ話題を戻した。


この子といたら自分が自分じゃ無いみたいだ・・・
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