気持ちの先にあるもの
達也は台の上のお金を使い切ったらへんで赤い服のペン太郎君を何とかゲットした。

「やったぁ!!むっちゃかわいいやん!ありがとう達也!」

達也からペンギンを受け取ったプルプルは相変わらずプルプルしながら喜んでいる、達也もそれを見てニコニコしている。

こいつら絶対うまくいくなぁ!2人を見ているとそー思えてきた。

「春樹取ったで!やっぱ俺今日ツイてるわ!お前もやったらええねん。」

すぐ調子に乗る奴。。

「僕はえぇわぁ!女の子に人気の人形取ってもなぁ・・・」

と言おうとした時、理恵と雪江の絡みが目に入った。

「めっちゃかわいいやん!いいなぁ理恵。」

「雪江も欲しがってたもんなぁ!!達也に頼んだげよか??」


・・・なぬ??

今確かに欲しがってるって言うてたよな!

普段の僕ならまずありえない事だが、
かなり取ってあげたい。

僕が今日おかしいのは自分でも分かっているけど、
なんでか雪江の笑った顔がもう1度見たくなった。。

そう思った時には右手が財布の小銭入れに伸びていた。

「達也!!コツ教えろ!」
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