気持ちの先にあるもの
「ほんま春樹は女関係に興味無さ過ぎるで!
そっち系は小学生やわ。」

達也は席につくなり苦笑いをしてそう言った。

達也が呆れるのも本当にもっともの事だと思う。
僕は15年間生きて来て、一度も人を好きになったり異性に興味を持った事が無い・・・

他の人からしたら
有り得ない事なのかもしれないが、女子なんかと遊ぶより男同士でバカばかりしている方が100倍楽しかった。

達也は昔からの友達なのでそこらの僕の考えも知りながら心配してくれている。

「僕からしたら達也が異常に女好きすぎんねんで!」

「あほっ!これが普通の男ぉいうもんやろ!
まぁ春樹もいつか彼女欲しくてたまらんよーになるわ!やからな・・・」

達也が腕を組みながら一般の男論を語り出した。

まぁ語っている達也も彼女が出来たことは無いのだが・・・


キンコーン カンコーン

達也の長い長い論議の途中でようやくチャイムが鳴った。
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