気持ちの先にあるもの
達也は僕のリアクションを見てニヤニヤしながら続けた。

「お前どーせ、雪江ちゃんにまだ電話してないやろ?話すネタ無いんやったら祭りネタで電話してみぃ」

全部ばれとるっ!!
達也には番号を教えてもらった事は言っていたが、
ここまで僕の行動をよんでいるとは・・・

確かに雪江と祭りにいけたら絶対楽しいと思う、
思えば女の子と祭りなんか行った事が無い。。

「お前するどいなぁ・・
まだしてへんねん。。でもプル・・た、田中さんが誘えばえぇんちゃうん?」

達也は僕が田中理恵をプルプルと呼んでいるのを知らない・・・
ばれたらまぁシバかれるだろう。。

「春樹が誘うから意味あるんやろ!理恵ちゃんと俺で応援したるから!!」

達也は力強く僕の肩をたたいた。

・・・ん?
おかしな事になってきてるなぁ!僕と雪江で達也たちを応援するはずなのに、
達也たちに僕が応援されている・・・

ややこしい・・・

「田中さんに言うたんかい?」

「いやいや普通誰でも気付くで!あんときの春樹見てたら!!」

あらそーですか・・・
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