気持ちの先にあるもの
僕の胸は今極限まで高鳴っている。。

受話器を持つ手はベチャベチャだ、
番号は10個目まで押している。

後1個押したらつながるんや・・・
あかん頭真っ白や・・・

とりあえずこんばんはかな・・・?

いやいや春樹ですけどが先かな・・・・

下らない事を考えながらまた受話器を置いてしまった。。

自宅に帰ってかれこれ2時間くらいこの行動を繰り返している・・・

達也には強きでかけたるわぃと言ってみたが、
これがなかなか最後までいかない。。

プリクラを見た、
何回見てもやっぱりかわいい、プリクラを見ているだけで顔が赤くなる。


祭りの話をするだけや・・祭りの話をするだけや・・

自分に言い聞かせながら
1つずつボタンを押していく。

トゥルルルー・・・
トゥルルルー・・・・

やべっ!!
繋がったで、おぃ!!

トゥルルルー・・・
ガチャ・・・

「はい、どなたですかぁ??」

雪江の声だ・・・・
むっちゃきれいな声・・
自宅から電話してるから誰か分からないみたいだ。

「・・・あ、あのぉ!春樹やねんけどぉ・・」
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