気持ちの先にあるもの
ほんとに長かった。。

この日までの数日間の僕はたぶん恐ろしいほど時計とカレンダーばかり見ていた。

前日なんかベットに入っても目はギンギンに冴えていた。。


空は夏だけあってまだ多少明るい。

河川の堤防には橋の上から見えるだけで有に100個は夜店が見える。

「すごい人やなぁ!春樹うまい具合にはぐれてくれや?」

「おー!!リンゴアメで交渉成立やな」

僕らは今橋の上で暑苦しい男2人で彼女たちを待っている。

どうやらプルプルが浴衣の着付けで手間取っているらしい。

待っている間に達也が今日の予定?いや作戦と言うべきだろう、
それを僕に交渉していたのだ。

その作戦とは合流して初めのうちは4人で楽しみ、花火が上がるちょっと前に僕らの方からはぐれろというものだ。

こいつはほんま人を何やと思ってるんだか・・・

「春樹にもおいしい話なんやからな!雪江ちゃんと2人っきりなんやから!」

と、達也はうまいことを言っていたがとりあえずリンゴアメはおごらす事にした。
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