気持ちの先にあるもの
もう後の事は考えていなかった。

「あ、あんなぁ・・・!」

「ん・・?」

「り、理恵ちゃんさえ良かったらぁ・・・よ、良かったらやで!!」


「・・・うん」

なんかいつもより理恵ちゃんの顔が赤らめているように見える・・・

目ぇまで充血してきたか・・・

「・・・俺となぁ、つ、付き合わん??」

言うたった!!!

春樹がおったら言い方ダサッとか言われてるやろうけど精一杯言えた。

理恵ちゃんは驚いている。まぁ当然といえば当然だけど。。

長い沈黙の間に何回走り去りたくなったか・・・

答えがあるなら早く欲しい・・・


「びっくりした・・・」

理恵ちゃんが下を向きながらボソボソ話し出した。

「ご、ごめん・・!あかんかったらあかんでい、いいんで!!」

俺の心臓やばいぐらい跳びはねとるぅ・・・!!


何かが手に触れた、
見ると理恵ちゃんが手を握っている。。

「私も付き合おって言いたかってん・・」

ニッコリ笑っている頬は真っ赤だった。


よ・・・
よっしゃあああああ!!!

強く手を握り返した。。
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