気持ちの先にあるもの
「雪江なんで神社けえへんかったん〜?話しちゃうかってびっくりしてんからぁ!!」

スピーカーから音が漏れてこちらにまで聞こえてくる。

花火の後、雪江はさっそくプルプルに電話していたのだ。

「ごめん理恵!!私が迷子なってもうて結局違うとこで見てん!」

雪江が電話なのにペコペコ謝っていてかわいい。

僕は携帯を持っていなくてあのでかい怒鳴り声を聞かなくてすんだ。

「・・・分かった、うん!で達也君とどーなったん??」

やがて雪江が携帯を切りこちらを向いて首を横にした。

「どーなったんか聞いたら秘密って言われた。。あと今向かってるから橋の上で待っててやって!」

秘密って頼むだけ頼んどいてどういうこっちゃ・・

あの頬のプルプルが頭を過ぎり異常に腹が立った。


「まぁあいつら見たら分かるって!!絶対付き合ってるやろうし!」

と、ちょっとスネている雪江をなだめる。

僕らが橋の上に着いてしばらくして達也たちが歩いてきた、
見て気付けと言わんばかりに2人仲良く手を繋ぎながら・・・・

見ててうぜー・・・!!
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