気持ちの先にあるもの

「おぉお待たせ！！ん？春樹なんかドロドロやんけ！こけたんかぁ？」

達也が笑いながら指差す。

このボケぇ！！人の苦労も知らんと！
お前はプルプルといちゃいちゃしとっただけのくせに・・・

などと思いながら達也をにらんでいると、

「雪江ぇ！！こうゆうことになっちゃいました！」

とかなんとかプルプルが繋いだ手を見せながら自慢し始めた。

こんだけ暑いのにまだ暑苦しくするんかい！！

「付き合っちゃったん！？きゃー！おめでとぉ！」

わざとらしい・・・
雪江さんそれはちょっとひど過ぎます・・・

達也は達也で自慢げに微笑みながら僕に近寄ってくる。

「バシッと達也様が告ったら一発やったわ！！」

ハハハ！こいつ何も知らんねんな、プルプルたちが同じ作戦立ててたこと。

まぁこんだけ幸せそうやしほっとくか！

「おめでとうございます！達也様。。」

「春樹も今日でだいぶ仲良くなったやろ？早く付き合えや！」

仲良くなったのだろうか？自分的には必死だっただけなのだが・・・

雪江はどー思っているのだろうか？

チラッと見た雪江の横顔はやはり笑顔が１番だった。