気持ちの先にあるもの
「春樹君!私たちも手繋いだ事言っちゃおか??」

雪江が小声で悪戯っ子のような笑顔をして聞いてくる。

変な意味は無く聞いてきているんだろうが、
僕にとっては重大発表過ぎる・・・・

それにそんな事言ったら達也たちは100%変な誤解をするだろう。。
想像するだけで達也の絡みがうっとうしい・・・

「ま、まぁ達也達がうれしそうやし水刺すんやめとこぉや!?なっ!」

何とか丁重に断りをいれさしてもらった。

雪江はプーッと頬を膨らましていたが、

「じゃあ2人の秘密にしとこ!!」

とニッコリ笑いながら納得してくれた。

やっぱりこの子と付き合いたいわ・・・・

この笑顔ずっと見てたい。

しばらく橋の上で話し込んでるうちに人込みがまばらになっていた、
そういえばびちゃびちゃになっていたTシャツも乾いてきている。

「んじゃそろそろ帰ろかぁ!!」

当然仕切るのは達也だ、プルプルは達也の横を動こうとしないが・・・

少しでも一緒に居たかった僕は自ら送ろうと言ってしまった、
以前の僕ならありえない・・・

当たり前や!
達也に小突かれたが・・・
< 57 / 136 >

この作品をシェア

pagetop