気持ちの先にあるもの
「春樹!おった!おったで!達也データは正しかったわ」

僕にレジの順番待ちを任せておいて
うろちょろしていた達也がギャーギャー騒ぎながら戻って来た。

「あそこや!窓際の席におる東中の制服の2人組!」

ほんとだ、こちらからは一人しか顔が見えないが
2人の女の子がハンバーガーを食べながら喋っている

「んで、どっちなん?
達也の運命の人って」

「顔見えてる方や!むっちゃかわいいやろ?
ちゃんと後ろの席は確保したし」

見ると2人用の席に
教科書を2セットおいてカバンまで置いている・・

やり過ぎやろ・・・
僕はまたもやこいつの執念に引き気味だったが
達也はというと満面の笑みで受付にポテトと水を頼んでいた。


「よっしゃ!行くで」

かなり寂しいトレイを片手に達也はキープした席に歩き出した。
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