気持ちの先にあるもの
「先ほど緊急で入られた患者様なら今第2手術の方で緊急手術を行っています」

病院について受け付けで場所を聞いて、
お礼を言って手術室に急いだ。


目に涙がたまってくる

今は泣く時じゃないって

分かってるのに押さえられない。。


きっとたいした事無くて
理恵も達也君も普通なはずだ・・・


自分に言い聞かせて急いで通路の角を曲がる。


曲がった瞬間、聞いた事のある声が怒鳴っていた。


「てめぇっ!殺すぞ!春樹が何した言うねん・・!」

見ると達也君が見知らぬ男の人の胸倉を掴んで叫んでいる。

見たこともない若い20台ぐらいの男だ。

必死で警察が止めている。

何で警察がいるの・・・


理恵がしゃがみ込んで・・泣いてる。。

「お前のせいで・・・
お前のせいで・・」

「やめなさい!達也君・・ありがとう」


・・・春樹君のお母さん?


泣いてる・・・

達也君も

理恵も

お母さんも


何が何だかわからない



涙があふれてきた・・・
< 85 / 136 >

この作品をシェア

pagetop