気持ちの先にあるもの
「・・・雪江・・!」

理恵が私に気付き近寄ってくる。

震えてる。


「春樹君は・・・?」


泣きながら必死でそれだけ言葉になった。



理恵の話では春樹君はひき逃げにあったらしい。

今も危険な状態で手術中、この見知らぬ男の人はその犯人で警察が連れて来たらしい。。

よく見ると手錠が手につけられている。


達也君・・・まだ胸倉を掴んで睨み付けてる・・・
目に涙をためながら


胸が締め付けられるようだ。

「あなたが雪江さん?」

お母さんが私に聞いてきた

目が真っ赤だ・・・

1番辛いのはお母さんなんだ・・・


「・・はい。。山村雪江です」

私はお母さんに申し訳なさすぎて直視できなかった。

なのにお母さんは私の手をそっと握って、

「このごろ春樹すごい元気だったの。あなたのおかげよ!ありがとう」


また涙が溢れてきた。。

違うんです・・・

私が誘わなかったら・・


お母さんの胸に抱きついていた。


「キャー!!」

理恵が急に叫んだ!
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