もっと、きっと、ずっと、ずっと。
過去にないほど
俺の顔は呆然としていただろう。

頭がついていかない。

というか
全身がついていかない。


わかっていることがわからない。



「お待たせしましたぁ☆

ちょっと聡さん?聞いてます?
ララのことちゃんと見えてます?」


のんきな声でわれに返った。

そうだ。
目の前に魔女を名乗ったララがいる。

それが今ある事実だ。


「ああ。

それで・・・
結局俺はどうなるんだ?」


「話聞いてませんでしたの?

1週間!!
死神さん達に連れて行かれるまでに
1週間の猶予ができたんですわ!!」


「はぁ・・・」


「残り1週間で
できる限りの夢を叶えなさい!!
それがわたくし達の夢でもあるのですわ!!」


「・・・なんとなくわかった。」


「生活はいつもどおりで大丈夫ですわよ☆」


「はぁ・・・」
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