もっと、きっと、ずっと、ずっと。
「おっはようございます☆
聡さーん朝ですよー!
起きてくださーい☆」


嫌な夢から覚めるように
勢いよく目を開けると

嫌な夢が夢でないという
現実が待っていた。


「・・・ララ、うるさい」

「ひどすぎますわ!
せっかく起こして差し上げましたのに」


ララ。
わけのわからない魔法使い。
夢じゃなかった。

あと
一週間で死ぬんだ・・・。


「聡さんッ
沈んでる場合じゃありませんわよ!
さぁ元気よく支度してっ
朝食が待ってますわよーっ☆」


・・・浸る間もない、か。


「聡さん!」


「なんだよっ

・・・
・・・・・・。」


ララの空気が
少し変わった気がした。

真剣に聞かなくちゃいけないような
そんな目だった。
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