もっと、きっと、ずっと、ずっと。
「聡先輩っ」


名前を呼ばれる度に
ものすごくどきどきした。

苗字を呼ばないところがまたうまい。

なんて
男同士囁くものの
みんなめろめろだった。

所詮男なんて
単純なんだ。

悔しいけどそうなんだ。


愛美にいいとこ見せたくて
必死に走ったし
必死に掃除もしたし
めちゃめちゃかっこもつけた。


繰り返すことになるが

俺達は単純な生き物なんだ。
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