もっと、きっと、ずっと、ずっと。
それでも俺達は見ているだけだった。


何故って
先輩が怖いから。

幹部と呼べる先輩までもが
彼女の魅力に魅せられていた。


むやみに近づかない

それが
俺達の暗黙のルール。


だからもちろん
部活時間以外に会うことはなかったが

俺達の会話の中心は
だいたいが愛美のことで

つまり

恋愛興味ねぇとか言ってた俺が
すっかりそっちの人間になっちまった

そういうわけだ。
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