あおぞらカルテ
caseXX 24歳女性 女ゴコロ
眠い。
どーしても眠い。
この暗闇と、子守唄のような音楽と、快適なソファーで…。
今日は里香と映画館に来ている。
血液内科に来てようやくできた“休日”だ。
里香は上機嫌で『これ見たかったんだよね~!』と、嬉しそうにポップコーンを頬張っていた。
今日こそ、家族サービスならぬ、彼女サービスってことで。
朝迎えに行ったら、かわいい白のワンピースなんて着てて“あーもう、オレの彼女サイコー”とか実感して。
それにしても…
映画ってこんな眠いもんだっけ?
これまた興味のない甘い恋愛映画なもんだから、眠気に拍車がかかるわけだ。
感動するシーンになると、里香はオレの腕をつかむ。
あー、そう。
そんなに感動するんだ。
つーか、そのウルウルした里香の眼が可愛過ぎて、オレは映画よりか…
半分寝かけていた、その時。
ポケットのケータイのバイブが鳴って、一瞬にして現実世界へ。
コッソリ里香に耳打ちする。
「悪い、ちょっと電話出てくる」
「…え?そらくん?ちょっと…!」
どーしても眠い。
この暗闇と、子守唄のような音楽と、快適なソファーで…。
今日は里香と映画館に来ている。
血液内科に来てようやくできた“休日”だ。
里香は上機嫌で『これ見たかったんだよね~!』と、嬉しそうにポップコーンを頬張っていた。
今日こそ、家族サービスならぬ、彼女サービスってことで。
朝迎えに行ったら、かわいい白のワンピースなんて着てて“あーもう、オレの彼女サイコー”とか実感して。
それにしても…
映画ってこんな眠いもんだっけ?
これまた興味のない甘い恋愛映画なもんだから、眠気に拍車がかかるわけだ。
感動するシーンになると、里香はオレの腕をつかむ。
あー、そう。
そんなに感動するんだ。
つーか、そのウルウルした里香の眼が可愛過ぎて、オレは映画よりか…
半分寝かけていた、その時。
ポケットのケータイのバイブが鳴って、一瞬にして現実世界へ。
コッソリ里香に耳打ちする。
「悪い、ちょっと電話出てくる」
「…え?そらくん?ちょっと…!」