あおぞらカルテ
case05 40歳男性 高エネルギー外傷
自転車で出勤していると、背後から聞こえて来たサイレンの音。
大学病院に続くまっすぐな道を、滑るようにして走り抜けていく救急車。
……仕事だ。
オレは追いかけるように、急いで自転車のスピードを上げた。
救急部の部長はラフな格好で、栄養ドリンクを片手に現れた。
「おはようございます!今日からお世話になります研修医のっ…」
「あー、道重くんね。キミ、エコー見れる?」
「えっと…一応、循環器内科で心エコーは…」
「うん。腹部エコーも見れるようにして。以上!」
今日から入る研修医はオレを含めて5名。
行き場もなくうろついていた。
指導医は救急医2年目の田尾先生。
ただ今、爆睡中…。
えーっと…起こすべき??
迷っていると、ホットラインのコールが鳴り、田尾先生が飛び起きた。
「はい、城東医大救命センターです!」
寝起きとは思えないハッキリとした滑舌で、救急隊からの情報を聞いている。
「10分後に交通外傷ー!頭打ってるから脳外に連絡してー」
スタッフが慌ただしく動き出した。
大学病院に続くまっすぐな道を、滑るようにして走り抜けていく救急車。
……仕事だ。
オレは追いかけるように、急いで自転車のスピードを上げた。
救急部の部長はラフな格好で、栄養ドリンクを片手に現れた。
「おはようございます!今日からお世話になります研修医のっ…」
「あー、道重くんね。キミ、エコー見れる?」
「えっと…一応、循環器内科で心エコーは…」
「うん。腹部エコーも見れるようにして。以上!」
今日から入る研修医はオレを含めて5名。
行き場もなくうろついていた。
指導医は救急医2年目の田尾先生。
ただ今、爆睡中…。
えーっと…起こすべき??
迷っていると、ホットラインのコールが鳴り、田尾先生が飛び起きた。
「はい、城東医大救命センターです!」
寝起きとは思えないハッキリとした滑舌で、救急隊からの情報を聞いている。
「10分後に交通外傷ー!頭打ってるから脳外に連絡してー」
スタッフが慌ただしく動き出した。