副会長の初恋語
「え、えぇまぁ・・・いいけど」

い、勢いに負けちゃった。

まぁ、しょうがないわよ、ね!こういう場合はね!うん、仕方なかった、仕方なかったってコトで!




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「あんた・・・歌、上手いのね・・・・・・」

そこから20分ほど後。

いま私たちは、カラオケにいる。


料金が安く、外装も今の若者受けしそうな感じ。

そして学園の最寄駅にあるため、人気は高いカラオケだ。

放課後の、しかもある程度時間も経っていて外はどしゃ降り、では、部屋がとれたのが奇跡に近いだろう。


あ、うちは海に近いといっても田舎的なアレではなくて、けっこう都会的(でいいのだろうか?)な方の海に隣接しているため、駅前、駅の中はすごい数の店が並んでいる。

そして、その店には学生が死ぬほど集まるのだ。

しかも土日より放課後の方が混むというのだから、


「ほんと、奇跡ね」

ぼそりと呟いたため、まさか聞こえはしないだろうと思ったのに。
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