君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
~杏莉&眞澄side~
あれから杏莉の家に行って、待ち合わせに間に合うように家を出た。
「あ、陽菜ー」
「杏ちゃん、スミちゃん。久しぶりー」
「よし、行こっか」
「うん」
今日は話すために集まったようなもの。だから行き先は、駅前にあるショッピングセンターのフードコート。どれだけ居ても多分迷惑にはならない所。
「ねぇ、結婚ってどうなの?」
「いきなりそれ?」
「だって、未知の世界なんだもの」
「まあ、私も未知だったけど。うーん、幸せかな。大切な人が家で待ってたり、大切な人を家で待ったりするんだから」
「だよね。あ、結局どうしたの?金曜から日曜までの出張」
「あー、やっぱり止めた。お金もかかるし、卒業式終わってから何回か一緒に行ったから、何やってるのか大体わかったしね。ただ、会えないのは痛いけど、今はメールも電話もあるしテレビ電話出来るから」
「そっか。楽しいことだけじゃないもんね」
「二人こそ、どうなの?昨日、マチ婚だって言ってたけどいい人いたの?」
「うん。まあ……」
「へぇー。どんな人?」
「さっきまでいた人でしょ?誰が良かったの?」
「西森さん」
「西森さん?久仁彦さんじゃなくて?」
「うん。なんで、川瀬さんが出て来るの?スミちゃんは?」
「さっき、楽しそうに話してたからてっきり……。私は久仁彦さんだから」
「でも、あの人は」
「いいの。私は結婚しても仕事がしたい派だから、給料が多少悪くても気にしないよ」
「二人とも、いい人いたんだ。結婚までいけばいいね」
「結婚って……、気が早いよ」
「こういうのは、思い立ったら吉だからね!二人とも」
「陽菜ちゃん……」
そう、結婚なんて考えたことがなかった。それなのに……あんなことになるなんて思いもしなかった。
~杏莉&眞澄side~
あれから杏莉の家に行って、待ち合わせに間に合うように家を出た。
「あ、陽菜ー」
「杏ちゃん、スミちゃん。久しぶりー」
「よし、行こっか」
「うん」
今日は話すために集まったようなもの。だから行き先は、駅前にあるショッピングセンターのフードコート。どれだけ居ても多分迷惑にはならない所。
「ねぇ、結婚ってどうなの?」
「いきなりそれ?」
「だって、未知の世界なんだもの」
「まあ、私も未知だったけど。うーん、幸せかな。大切な人が家で待ってたり、大切な人を家で待ったりするんだから」
「だよね。あ、結局どうしたの?金曜から日曜までの出張」
「あー、やっぱり止めた。お金もかかるし、卒業式終わってから何回か一緒に行ったから、何やってるのか大体わかったしね。ただ、会えないのは痛いけど、今はメールも電話もあるしテレビ電話出来るから」
「そっか。楽しいことだけじゃないもんね」
「二人こそ、どうなの?昨日、マチ婚だって言ってたけどいい人いたの?」
「うん。まあ……」
「へぇー。どんな人?」
「さっきまでいた人でしょ?誰が良かったの?」
「西森さん」
「西森さん?久仁彦さんじゃなくて?」
「うん。なんで、川瀬さんが出て来るの?スミちゃんは?」
「さっき、楽しそうに話してたからてっきり……。私は久仁彦さんだから」
「でも、あの人は」
「いいの。私は結婚しても仕事がしたい派だから、給料が多少悪くても気にしないよ」
「二人とも、いい人いたんだ。結婚までいけばいいね」
「結婚って……、気が早いよ」
「こういうのは、思い立ったら吉だからね!二人とも」
「陽菜ちゃん……」
そう、結婚なんて考えたことがなかった。それなのに……あんなことになるなんて思いもしなかった。
~杏莉&眞澄side~