君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
No.03~それぞれの親に報告しないといけません~
~杏莉&真司side~
「で、早速だけど俺たち、結婚の挨拶に行きたいんだけど」
いつにするのか、相談している中、杏莉はそれを見つめているだけ。
「俺たちはいつにしようか」
「……挨拶は結構です。真司さん」
「え、なんで?」
「何でもです」
「杏莉。何かあるのか?俺、断られるのなら慣れてるし……」
「……大丈夫です。絶対に断られないですし、何も言わないですから」
「杏莉?」
少し涙目になりながら話す杏莉が気になりながらも何も言わない真司。
「……私、帰りますね」
「あ、送ってくよ。ちょっと待って」
「ありがとうございます……」
挨拶がいらないという杏莉。それが何故なのかはわからないけど、何かが彼女の心にあるのは確かだ。
「ここ?」
「はい。送っていただいてありがとうございます」
「いいえ。彼女なんだから当たり前だよ」
「彼女……」
その言葉に本当に出会ったばかりの男と結婚の約束をしたのだと実感された。
「それで、悪いんだけどお風呂貸してくれない?久しぶりに走ってから来て、あのまま応援してたからさ、汗が凄くてさ」
「あ、はい。どうぞ」
お風呂場まで案内して、偶々持っていた男性用の服を用意した。
「で、早速だけど俺たち、結婚の挨拶に行きたいんだけど」
いつにするのか、相談している中、杏莉はそれを見つめているだけ。
「俺たちはいつにしようか」
「……挨拶は結構です。真司さん」
「え、なんで?」
「何でもです」
「杏莉。何かあるのか?俺、断られるのなら慣れてるし……」
「……大丈夫です。絶対に断られないですし、何も言わないですから」
「杏莉?」
少し涙目になりながら話す杏莉が気になりながらも何も言わない真司。
「……私、帰りますね」
「あ、送ってくよ。ちょっと待って」
「ありがとうございます……」
挨拶がいらないという杏莉。それが何故なのかはわからないけど、何かが彼女の心にあるのは確かだ。
「ここ?」
「はい。送っていただいてありがとうございます」
「いいえ。彼女なんだから当たり前だよ」
「彼女……」
その言葉に本当に出会ったばかりの男と結婚の約束をしたのだと実感された。
「それで、悪いんだけどお風呂貸してくれない?久しぶりに走ってから来て、あのまま応援してたからさ、汗が凄くてさ」
「あ、はい。どうぞ」
お風呂場まで案内して、偶々持っていた男性用の服を用意した。