君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
No.01~マチ婚で出逢いました~
「おめでとうございます」
「ありがとう。杏ちゃん」
会社の先輩の結婚式。出席するのは今回で何度目だろう。
「じゃあ、行くよー」
そのかけ声で始まるブーケトス。でも、興味はなかった。だから、前に出ることも自ら取りに行くこともしない。
……のに、先輩の絶妙なコントロールで、ブーケは私の顔に直撃。当然、ブーケは私の腕の中に。
「だ、大丈夫?杏ちゃん?」
「う、うん。ブーケだから」
「杏莉ー。よくやるね」
「珠洲ちゃん」
同期の珠洲ちゃんこと、藤田珠洲。4大卒の子が多かった中、短大卒の珠洲ちゃんとは仲が良かった。
「あーあ、ブーケは杏莉に取られちゃったか。でも、最高に面白かったよ」
「紫苑先輩……」
入社して5年目。同期として入ってきた子達は27歳になり、続々と結婚していく。結婚しても支援や手当てが良いからよほどのことがない限り辞めていく人もいないから、みんなが祝福している。
「ありがとう。杏ちゃん」
会社の先輩の結婚式。出席するのは今回で何度目だろう。
「じゃあ、行くよー」
そのかけ声で始まるブーケトス。でも、興味はなかった。だから、前に出ることも自ら取りに行くこともしない。
……のに、先輩の絶妙なコントロールで、ブーケは私の顔に直撃。当然、ブーケは私の腕の中に。
「だ、大丈夫?杏ちゃん?」
「う、うん。ブーケだから」
「杏莉ー。よくやるね」
「珠洲ちゃん」
同期の珠洲ちゃんこと、藤田珠洲。4大卒の子が多かった中、短大卒の珠洲ちゃんとは仲が良かった。
「あーあ、ブーケは杏莉に取られちゃったか。でも、最高に面白かったよ」
「紫苑先輩……」
入社して5年目。同期として入ってきた子達は27歳になり、続々と結婚していく。結婚しても支援や手当てが良いからよほどのことがない限り辞めていく人もいないから、みんなが祝福している。