君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
No.04~甘い新婚生活を始めましょう~
~杏莉&真司side~
「おはようございます。早いですね」
杏莉が着替えを済ませて、キッチンへと向かうと真司がお弁当を作っていた。
「朝練に来る生徒がいるのに、顧問がいない訳には行かないからね。杏莉の分も作っておいたよ。持っててね」
「はい。ありがとうございます」
「固いよ。馴れないだろうけど、崩してよ」
「……すみません。頑張ってみます」
そう言ってもとにかく近い顔。緊張しないはずがなかった。
「じゃあ、行ってくるね。晩御飯は、無理しなくてもいいから」
「はい。ありがとうございます」
手を振って、笑顔で出ていく真司。これからしばらくは、こんな朝が続くのだと思うと笑みが浮かぶ。
「私も行かないと」
鞄と共に真司が作ってくれたお弁当を手にする。そこには、もう1つのお弁当がそこにはあった。
「これって、真司さんの…」
おそらく、真司の分だと思われるお弁当を手に取ろうとした時、杏莉の携帯が鳴った。
『ごめん。お弁当、忘れたから届けてくれないか?
12時30分頃にお昼だから、それまでに』
真司からのメール。
勿論、わざと忘れたお弁当。見せつけなければ、きっと疑われるからだ。
けれど、杏莉はそんなこと知るはずがなく、『わかりました。12時過ぎに行きますね。
後、学校ってどこですか?』と返信する。
返ってきた学校名は有名な進学校だった。
「おはようございます。早いですね」
杏莉が着替えを済ませて、キッチンへと向かうと真司がお弁当を作っていた。
「朝練に来る生徒がいるのに、顧問がいない訳には行かないからね。杏莉の分も作っておいたよ。持っててね」
「はい。ありがとうございます」
「固いよ。馴れないだろうけど、崩してよ」
「……すみません。頑張ってみます」
そう言ってもとにかく近い顔。緊張しないはずがなかった。
「じゃあ、行ってくるね。晩御飯は、無理しなくてもいいから」
「はい。ありがとうございます」
手を振って、笑顔で出ていく真司。これからしばらくは、こんな朝が続くのだと思うと笑みが浮かぶ。
「私も行かないと」
鞄と共に真司が作ってくれたお弁当を手にする。そこには、もう1つのお弁当がそこにはあった。
「これって、真司さんの…」
おそらく、真司の分だと思われるお弁当を手に取ろうとした時、杏莉の携帯が鳴った。
『ごめん。お弁当、忘れたから届けてくれないか?
12時30分頃にお昼だから、それまでに』
真司からのメール。
勿論、わざと忘れたお弁当。見せつけなければ、きっと疑われるからだ。
けれど、杏莉はそんなこと知るはずがなく、『わかりました。12時過ぎに行きますね。
後、学校ってどこですか?』と返信する。
返ってきた学校名は有名な進学校だった。