君と杯を交わそう ~契約婚から築く愛~
1時間が過ぎ、次のお店へ。杏莉と眞澄はちょっとだけ離れたもんじゃ焼き屋へ。
そこに居たのが、高校教師の西森さんと自営業の佐伯さんだった。




「じゃあ、二人とも今年卒業したばっかり?」
「いえ、私は高校卒業してすぐに就職したので」
「私は短大を出て、今は保育士を目指して色々してます」
「へぇー。じゃあ、杏莉ちゃんは5年目なんだ。就職してどうだった?」
「え?名前……」
「あ、名前呼び嫌だった?」
「嫌じゃないですよ……」



他の人なら嫌だっただろう。けれど、何故か西森さんに対しては嫌ではなかった。



「二人は休みの日はいつも何してるの?
「休み、ですか?私は家にいますね。月に1、2回はスミちゃんと会ってますけど」
「私は休みは不規則なんですけど、水曜だけは料理教室に行ってます。月に1、2回、杏ちゃんと会う為に休み作ってます」
「そうなんだ」





時間になり、アドレス交換をした。

< 6 / 48 >

この作品をシェア

pagetop