罰恋。
俺はわざとゲームで負けた。
「はい罰ゲーム決定~」
「今から一番最初に会った女子に告白だからな」
「逃げんなよ~、逃げたらもっと無理な罰ゲームにするからな」
「はいはい。やればいいんだろやれば」
「さすが、ものわかりいーね。じゃあ行ってこい、
先輩だとしても後輩だとしてもブスだとしてもちゃんと言うんだぞ」
「分かってる」
…分かってる訳ないだろ。
俺は教室を出た
後ろに誰もつけてきていないことを確認して。
途中で女と何人もすれ違った。
でも、俺が告白する相手は
桜木美羽しかいなかった。