薄紅の花 ~交錯する思いは花弁となり散って逝く~
やはり私にはまだ無理だったのだ。
今まで姉や母親のように訓練を真面目に行うことなく、日常生活の方に力を注いできた。母親はそれに対してご立腹のようであったが、姉が抱く妹の可愛さを利用した。そうして姉の甘さに依存し、いっちょ前に家訓だけをこなそうとした罰があたった。
私はやけになっていたのだ。
いつまでたっても成長しない私に対して。
そして甘えていたのだ。
妹という立場に。