あんたのどれいのままでいい。
チカと別れて、久原と廊下に出た。

「てかどこ行くのさ」

隣を歩く久原に聞く。

「カラオケー♪」

「はぁっ!?」

「憂さ晴らししたい気分なのよ。」

久原が前を見据えたまま言う。

憂さ晴らし、

って・・・。

憂さがあるのはあたしの方なんですけど・・・。

てゆうか!!

また嫌な予感・・・。

言われる前におずおずと言った。

「あのすんません・・・

今日あんま手持ちないっす・・・

500円くらいしか・・・」
< 36 / 68 >

この作品をシェア

pagetop