あんたのどれいのままでいい。
カラオケBOXを出るとすっかり日は暮れていた。

「あーあっ遅くなっちゃったねっ

楽しかったケドッ☆」

久原を覗き込んで言うと

「そいつぁよかったネ」

また憎まれ口を叩く。

「もぉー何でいつもそんなケンカ越しなんさっ」

ドスッ

久原の腰を小突いた。

「先生のどこが好きなわけ?」

そんなあたしを無視して久原が聞いてきた。

え---

「何よーいきなり・・・」

久原が微笑んであたしの返答を待ってる。

いつもの悪魔の笑みじゃない。
< 41 / 68 >

この作品をシェア

pagetop