あんたのどれいのままでいい。
「・・・あのね」

表情に負けてあたしは話出した。

「すっごいマヌケなんだけどー・・・

あたし課題の提出日忘れてて残ってやってた事あったんだ。

遅くまで1人で教室残ってたら・・・

たまたま恭ちゃんが来てさ。

あたしが終わるのずっと待っててくれて・・・

もう遅いからって車で家まで送ってくれたんだ」

「そっか・・・」

抑揚のない声で久原が言うけど、

あたしは気にせず続けた。

「家の前に着いた時お礼言ったら

皆には内緒な、って。

髪くしゃってやられて・・・そんだけなんだけどねっ!!

好きになっちゃった」
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