あんたのどれいのままでいい。
コンコン

指導室のドアをノックする。

「どうぞ」

中から恭ちゃんの声が聞こえてきた。

それだけで泣きそうになる。

ガラッ

ドアを開けると、

少しだけ驚いたような恭ちゃんが居た。

当然だ。

あたし1人で来ると思ってたに違いないのだから。

それでも動揺したような素振りは見せる事もなく

恭ちゃんが言った。

「2人とも入って。適当に座ってくれ」

< 57 / 68 >

この作品をシェア

pagetop