あんたのどれいのままでいい。
あたしと久原がイスに座る。

恭ちゃんが2人にカフェオレをいれてくれた。

あの日と同じ、カフェオレ---。

今はすごく、遠い昔のように感じられた。

「昨日の事なんだけど

昨日はマジでびびったよ」

苦笑しながら恭ちゃんが話し始めた。

聞くのが嫌で仕方ない。



「でも騒がないでくれてありがとうな」



ズキッ

胸が痛んだ。

その台詞で、

すべてを悟ってしまう。
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