あんたのどれいのままでいい。
「てかそれも命令ー?」

笑って久原を振り返った。

靴を履き替えた久原が立ち上がる。

神妙な顔でこっちを見ている。

「てかもうナシだろ。

弱みなくなったし。

---どれい解放してやるよ」


はっとした。


そっか・・・

そうだよね・・・


もう


どれいでいる必要はないんだ。
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