いちごチョコ






「違うって言ってるやん!!」



「じゃ何で黙っててん」




「それはっ……でも…!」







クリスマスも過ぎて
お正月もゆったり過ごして
何事もなく過ごしてた
2月の終わりごろ。





俺らは初めて喧嘩になった。





原因はまなえが俺に嘘ついて
黙ったまま
はるとでかけてたこと。




しおりと遊ぶって言って
でかけていったのにそのあと
家にしおりがしゅんと
遊びに来たからわかった。





「何でわざわざ嘘ついたん?
なんかあるからちゃうん」




「なんもないよ!確かに
嘘ついたけど、それは……」






俺も自分でここまで
怒らんでもいいのにって思ってるのに
とめられへん。





何ではると行ったのがわかったかは、
はると近所のみつが俺に
言ってきたから。




『今はるの車でまなえちゃんと
どっかいってんのみてんけど』





多分、俺がおらんのもあるし
何よりはるの家におるのがおかしいから
言ってきたんやとおもう。






「はるに告白でもされた?」



「違う!!はるは
なんもしてないし悪くない!」




「・・・」




「もう何で…
ごめん、でもほんまに
はるとは何もないから…」






まなえはそのまま近くにあった
カバンだけもってでていった。




なにしてんねんほんま…






まだはるにはなんも
話聞いてないけど
はるとまなえは仲いいから
不安になったんやと思う。







「はぁ。」





あと一ヶ月もないうちに
まなえ大学卒業やし
色々考えてるときの
この喧嘩は結構きつい。





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