いちごチョコ
「はぁぁ」
「手で口ぐらい抑えろ」
「ごめんごめん」
俺の前で普通に
でかい口開けてあくびって
意識されてなさすぎやな。
「もう寝るか?」
「うん、そうする~」
まだ、しおりあがってないけど
あいつは絶対計画して長風呂してる。
「俺ももう寝よ」
「んー、じゃおやすみ!」
「おやすみ」
「あ!待ってそうまくん」
部屋入ろうとしたら
まなえに呼ばれた。
「これ、」
「貝殻?」
まなえが渡してきたのは
人が作ったみたいに綺麗な
貝殻やった。
「散歩してたら見つけてん!
アイスのお礼にあげる」
「大事にするわ。ありがとう」
顔には出さんかったけど
部屋で爆睡してるしゅんを
起こしてやりたいぐらい嬉しかった。