私の声を返して

 瑠衣は不安そうな表情を浮かべている



 ・・・そうだよ。


 好きなんだからこそ、

 分かり合わないといけないんじゃないの?


 声がだせなかった、私だからこそ、

 
 分かってあげなくちゃいけないんじゃないの?



 そーじゃん。

 何を怖がってんの?私。


 私は彼に、



 
 笑顔を見せた




 彼も同じように、笑ってみせた





 あぁ、この笑顔がみたかったんだよ。



 私は彼の唇に、自分からキスをした



 彼はものすごく驚いた顔をしてる



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