隣の彼女は・・・
ただ単に、三浦先生が軽かっただけなのか?


「三浦せんせ~、大丈夫ですか~?」


鈴は、駆け寄り

倒れたままの三浦先生の傍でしゃがみ込んで
心配そうに見てる。



ピクリとも動かない三浦先生に


「死んじゃった。」




呟く

鈴・・・


「それはないだろ?」


息はしてるように見える。


気を失ってるだけだ。



「覗き穴から見たら
何にも見えないから焦っちゃんだよね。」



鈴がそう言いながら三浦先生の脈を計りだした。


焦ったからって

大の男が吹っ飛ぶほどの勢いでドアを開ける

女がどこにいるって?



だいたい

「何でそんなに焦るんだよ。

俺が三浦先生に何かするとか思ったのか?」



実際

俺は三浦先生を殴ろうとしてた。


それは、事実。


鈴は三浦先生が心配だったのか・・・




よく見ると鈴はエプロン姿だった。


髪はポニーテールにして・・・



「おい・・鈴、お前・・・」



別人?


いや・・・鈴

だ・・・よな?


< 217 / 253 >

この作品をシェア

pagetop