隣の彼女は・・・

「あ、これ?同じ会社の同僚。」


さくらがスーツの男を紹介した。



同僚・・・ただの?



「これって何だよ。」


その同僚という男が不満げに言った。

ただの同僚って感じか?


「ごめん・・・、旭この子は・・・。」



さくらが俺を『この子』と言ったことにかなりムッとなった。




でも、それはあえて出さずに、


「初めまして。木下駿です。
さくらさんにはいつもお世話になってます。」



と丁寧に自己紹介しておいた。





ど~だ、大人だろ?



ついでに・・・




「援助交際ではないですから。
さくらさんの名誉のために言っておきます。」


「さくらが援交?」


「うるさい!旭、もういいから行っちゃってよ。」



さくらがそう言っても旭と呼ばれたこの男は一向に帰る様子もない。


まったく・・・邪魔なやつ。




いつしかお互いに向かい合ったままで・・・


(早く行けよ・・・)と思いながら


相手を値踏み・・・


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