隣の彼女は・・・
だから

つい

聞いてしまった。



「で、どこに泊まったんですか?」

「ど・どこっテ?」


さくらの声は裏返っていた。


「神崎先生が、さくらさんは、
友達のとこに泊まった訳でもないみたいだって言ってたから。」


「と・友達のとこだよ。
飲んでたら、たまたま、偶然、本とに偶然、
昔の友達に会っちゃって・・・
飲み過ぎて終電逃したから・・・。」



なんか・・・うそくさい



「そうだったんですか。」


信じてなけど

俺は、素直にそう言って

それ以上は追求しなかった。




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