隣の彼女は・・・
「何にする?」
「俺・・いや、僕はアイスコーヒーで・・・。」
さくらに会ってないと『僕』から『俺』に戻ってしまう。
ここからして・・偽ってんだよな。。。
「駿くんって大人だよね。」
急にさくらがそんなこと言った。
大人?俺が?マジで?
言われて返す言葉が見つからない。
慌てて目の前のアイスコーヒーをグルグル掻き回す。
「そんなこと・・ないですよ。」
取り合えずそんな普通の返答。
「だって、あんなことあって・・・
きっと私のこと軽蔑してるって思ってたけど
こうやって普通に接してくれてるし・・・。」
「どうして?軽蔑なんてしませんよ。
あの時は、ちょっと複雑な気分でしたけど・・・。」
「だよね。」
さくらが困ったように微笑んだ。
「なんでだろうね?
人を好きになるのに理由なんていらないのに・・・」
さくらが『お隣』限定になったのは何故なんだろう?
考えてもみなかったな・・・。
でも訳も聞けず・・
神崎先生のことだけは情報を得た。
出来ちゃった結婚?!
あの神崎先生が?