シュレーディンガーのみにゃこ【その二】


私の腕の中で、子猫はすやすやと
眠り続けている。

今はお腹すいてるより
眠いって言う欲求の方が強いんだね。

とりあえず起きたらミルクにしようね、
そう思いながら子猫の頭を
さわさわと撫でてあげた。

縁側を通って庭の梅の木の幹を見ると、
みにゃこが気持ちよさそうに
すやすやと朝寝を
決め込んでいる。

その姿を見て私はちいっと不安になる。



野生のこの子を連れ込んで、
仲良くやってくれるかなって。
でも、見捨てたら確実にこの子の

命は無いのだよ…

みにゃこは心が広いよね、
私はそう信じてる

だから、今までうまくやってこれたんだ。
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