あたしのイジワル執事様!?【続編更新中】
「勝手に決めたことはすまないと思っている。だが、理解してくれ」


お父様はそう言って仕事に戻ってしまった。


朝食を食べるためにリビングに行くと、優也とお母様が笑顔で迎えてくれた。


それでも、あたしの頭の中は婚約のことでいっぱいだった。


あたしは静かに席に着くと、優也がいつものように紅茶を淹れてくれた。


「……ありがとう」


元気の無いあたしを見て不思議に思ったのか、優也が口を開いた。


「お嬢様、どうしたんですか?元気がないように見えますが……」


「……後で話すわ」


あたしはそう返して朝食をとった。


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